「破滅のループ」カリン・スローター:著 ハーパーコリンズ・ ジャパン ストーリー ショッピングモールの駐車場で、疾病予防管理センターの疫学者が拉致された。行方不明のまま一カ月が過ぎたとき、アトランタ中心で爆破事件が発生。…
ミステリー
【ザリガニの鳴くところ】湿地の少女が生きたアメリカ南部の自然と欺瞞
「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ:著 早川書房 ストーリー ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でた…
【国語教師】過去と未来が行き来するミステリー人間小説
「国語教師」ユーディト・W・タシュラー:著 集英社 ストーリー 十六年ぶりに偶然再会した、元恋人同士の男女。ふたりはかつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語…
【レイトショー 上下 】骨太女性刑事のマイクル・コナリー新シリーズ
「レイトショー 上下」マイクル・コナリー:著 講談社文庫 ストーリー 主人公レネイ・バラードは、ハワイ出身(ポリネシアとコーカソイドの混血)の三十代のロス市警女性刑事、独身、ボクサー犬ミックスの大型雌犬をコンパニオン・ア…
【アガサ・レーズンと死を呼ぶ泉】クセになるアガサの性格・ライトミステリー
「アガサ・レーズンと死を呼ぶ泉」 原書房 ビートン,M.C(著) ストーリー イギリスの静かな田舎の村アンクーム。 ここの泉に目をつけた、泉の水を汲み上げる許可を求める新進気鋭のミネラルウォーター会社。 平和なアンクーム…
【サイレント 上下】ウィルとサラが急接近する田舎町の事件
「サイレント 上下」 カリン スローター:著 田辺 千幸:翻訳 ハーパーコリンズ・ ジャパン ストーリー アメリカの静かな田舎町で、湖から女性の凄惨な死体が見つかった。ナイフで刑事を刺し、逃走を図った若い男が直ちに逮捕さ…
リンカーン・ライム【カッティング・エッジ】安定のエンターテイメント小説
「カッティング・エッジ」 ジェフリー ディーヴァー:著 文藝春秋 ストーリー イタリアを舞台にした前作『ブラック・スクリーム』から一転、ニューヨークに跳梁する殺人者との対決を描く本書は、『ボーン・コレクター』『ウォッチメ…
【メインテーマは殺人】やはりボリューム満点お腹いっぱい
メインテーマは殺人、創元推理文庫2019/9/28、アンソニー・ホロヴィッツ:著,山田 蘭:翻訳 画像大 「メインテーマは殺人」 アンソニー・ホロヴィッツ:著 東京創元社 ストーリー 自らの葬儀の手配をしたまさにその日、…
「闇という名の娘」 アイスランドの女性警察官64才、衝撃の始まり
「闇という名の娘」 ラグナル ヨナソン:著 小学館文庫 ストーリー フルダ・ヘルマンスドッティル、六十四歳。女性警部として実直に職務に励むも“ガラスの天井”に出世を阻まれ、数カ月後に定年が迫っていた。ある朝、年下の上司か…
「生者と死者に告ぐ」”刑事オリヴァー&ピア”シリーズ7は読み応えあり
「生者と死者に告ぐ」 ネレ・ノイハウス:著 東京創元社/創元推理文庫 ストーリー ホーフハイム刑事警察署の管轄内で、犬の散歩中の女性が射殺された。80メートルの距離から正確に頭部を狙撃されたのだ。翌日、森に建つ邸宅で、女…
「ミレニアム 6 上下」不滅のサランデル&ミカエルのペア最終章
「ミレニアム 6」 ダヴィド ラーゲルクランツ:著 早川書房 ストーリー ストックホルムの公園で、身元不明の男の死体が発見された。男の頬は黒ずみ、真夏にもかかわらずダウンジャケットを着ていた。そして奇妙なことに、ズボンの…
「水の葬送」は新たなペレス警部シリーズのはじまり
「水の葬送」アン・クリーヴス:著 創元推理文庫 ストーリー シェトランド諸島の地方検察官ローナは、小船にのせられ外海へ出ようとしていた死体の発見者となる。被害者は地元出身の若い新聞記者だった。本土から派遣された女性警部が…
「パリ警視庁迷宮捜査班」ほんわりしたフランス版 Closer
「パリ警視庁迷宮捜査班」 ソフィー・エナフ:著 早川書房 ストーリー 六カ月の停職から復帰したパリ警視庁警視正のアンヌ・カペスタンは、新結成された特別捜査班を率いることを命じられる。しかし、あてがわれたオフィスは古いビル…
「指名手配」は西海岸のハートウォームなハードボイルド、探偵コール&パイク
「指名手配」 ロバート・クレイス:著 創元推理文庫 ストーリー 私立探偵エルヴィス・コールは、ある母親から、最近妙に金回りがいい息子タイソンのことを調査してほしいという依頼を受ける。どうやら少年は仲間とともに裕福な家から…
「カルカッタの殺人」英国統治下のインドを印度系英国人2世が描く意義
「カルカッタの殺人」 アビール・ムカジー:著 ハヤカワ・ミステリ ストーリー 1919年、英国統治下のカルカッタ。スコットランド・ヤードの敏腕警部ウィンダムは、第一次大戦従軍を経て妻を失い、倦み疲れてインド帝国警察に赴任…
「サイコセラピスト」デビュー作がベストセラーのミステリー
「サイコセラピスト」アレックス マイクリーディーズ:著 早川書房 ストーリー 抑圧的な父親のもとで育ち、苦しんだセオ。自分と似た境遇の人々を救いたいと願う彼は、心理療法士になった。順調にキャリアを重ねるうち、彼はずっと気…
「わが母なるロージー」は母と子の関係性を問うカミーユ警部番外編
「わが母なるロージー」 ピエール ルメートル:著 橘 明美:翻訳 文春文庫 ストーリー パリで爆破事件が発生した。直後、警察に出頭した青年は、爆弾はあと6つ仕掛けられていると告げ、金を要求する。カミーユ・ヴェルーヴェン警…
「カササギ殺人事件 上下」今更ですが面白いしよく出来てる、けど・・
「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫 ストーリー 1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は…
「暗殺者の追跡 上,下」ハマっちゃうとやめられないグレイマンのジレンマ地獄
「暗殺者の追跡 上下」 マーク グリーニー:著 ハヤカワ文庫NV ストーリー 元、凄腕暗殺者グレイマンことコートランド・ジェントリー。 CIAが捉えたオランダ人銀行家が連れ去られ、イギリスの空港で大きな痛手を負うCIAと…
サバイバルゲーム小説「沼の王の娘」肝心な父はミステリアスな存在?!
「沼の王の娘」カレン・ディオンヌ:著 ハーパーコリンズ ストーリー 2人の子供にホワイトカラーの夫との幸せな生活、それがとある事件を境に一変する。 過去を隠して結婚し普通を装って結婚した主人公、ヘレナは27歳。 彼女の出…