【アガサ・レーズンと死を呼ぶ泉】クセになるアガサの性格・ライトミステリー

「アガサ・レーズンと死を呼ぶ泉」 原書房 – 2016/2/10 ビートン,M.C:著

「アガサ・レーズンと死を呼ぶ泉」 原書房 ビートン,M.C(著)

ストーリー

イギリスの静かな田舎の村アンクーム。
ここの泉に目をつけた、泉の水を汲み上げる許可を求める新進気鋭のミネラルウォーター会社。

平和なアンクームの村の地元住民は、会社の進出で賛否両論まっぷたつに割れてしまいます。
そして、決定票をを持つ村の議長が泉で不審な死を遂げ、、

渦中のミネラルウォーター会社で広報の仕事を引き受けることになったアガサは、年下でイケメンの経営者と恋仲に!?
ジェームズとはこじれたままで、二人は本当に別れてしまうのか?

頑固な村人たちを説得するのに意外なほど手こずる上、殺人事件の捜査にも首をつっこむことに。
そして又新たな殺人事件が、ミネラルウォーター会社イベント開催の中で突如起こり、、さあどうするアガサ。

英国ちいさな村の謎シリーズ7巻です。


プラス情報

M・C・ビートン
1936年スコットランド、グラスゴー生まれ。アメリカへ渡り、マリオン・チェズニー名義でロマンス作家としてデビュー。
85年に、M・C・ビートン名義でスタート。イギリスのコッツウォルズへ引っ越す。

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読むネコポイント

硬派な警察小説も好きです。

が、ストレスがいっぱいな時とかには、かる〜く優しく、ちょっぴ路ほろ苦く、POPな推理本を読みたいのです。

そういう需要は、ドラマでも本でも「英国」 イギリスが強いと思います。


ウェールズの巡査さんシリーズや、この「アガサ・レーズンシリーズ」の安心感たるや!!

ちゃんと推理ものとして出来ていますし、ちょうどいい!! わけなんです。


さて、今回の第7弾 【アガサ・レーズンと死を呼ぶ泉】 ですが、

これまでの様子とちょっとだけ違います。

男女間やサイコパス度などが、これまでよりも生々しいのです。

推理に焦点を当てるというよりも、人間関係がドロドロしてきています。




今までの、さっぱりした乾いた空気間ではなく、梅雨な感じです。

アガサは隣家のハンサム中年ジェームズと、くっついたり離れたりしているのですが

結婚が破談となり、二人の仲は最悪の状態で、更に新しいPRの仕事を受けおうことに。

このクラインアントのミネラルウォーター会社の経営者兄弟と関わることで

次々に事件に巻き込まれていきます,,,

相変わらず調子のいいロイや、親友のビル、気難しく取り扱いの面倒なジェームスに、

惚れっぽく、我が強く、わがまま、、、でもなんだか真っ直ぐで憎めないアガサ。

美しいイギリスのコッツウォルズを舞台に、呑気で見栄っ張りで素朴な街の人を巻き込みながら

殺人事件解決にアガサはまたしても首を突っ込んでしまうのでした。

さてどうなることやら。