「受験生は謎解きに向かない」ホリー・ジャクソン:著 東京創元社
ストーリー
彼女に週末友人宅で開催されるマーダーミステリーの招待状が届く。
1924年の孤島、同級生7人がそれぞれの役割を演じながら、レノルズ邸で起きた殺人事件犯人あてゲームを進める。
最初はふざけて参加していたピップだったが、次第に事件解明にのめり込み、最後には犯人を突き止めるのだが、、、
『自由研究には向かない殺人』『優等生は探偵には向かない』『卒業生には向かない真実』に続く4作目、ピップの青春ミステリー。
『自由研究には向かない殺人』前日譚、エピソードゼロ編。
プラス情報
作
<<ピップ三部作 + 一作>>
ハヤカワ・ミステリマガジン2022年1月号「ミステリが読みたい!」第1位の1作目
自由研究には向かない殺人 2021/8/24
優等生は探偵に向かない 2022/7/20
卒業生には向かない真実 2023/7/18
受験生は謎解きに向かないは 2024/1/11
読むネコポイント
三部作だとばかり思っていたので、新作が出て驚きと共に嬉しく手に取りました。
まず「あれっ?」と思ったのは、本がとっても薄かったこと。
2,3時間あれば読めちゃう短編でした。
軽い内容で、1作目の元気なピップ、猪突猛進で青春を謳歌している時の感じですし、
読みやすい内容だと思います。
コナーと兄ジェイミーが主催した犯人当てゲームに仲良しグループの5人が招待されます。
1934年の仮装をして集合し、役になりっきったまま、殺人事件の犯人を探す催しに
ピップはあんまり乗り気ではありません。
というのも、自由研究には向かない殺人の核となる、試験終了後の自由研究課題を何にするか迷っていたから。
しかーし、そこは好奇心旺盛で優秀なピップ
シーリア・ボーンという役割を演じながらレジナルド・レミー殺人事件解明に没頭していきます。
ゲームなので、本当に殺人が起こったわけでもありませんし、
事件も複雑すぎず、みんなでワイワイ劇を楽しみながら進んでいくので
英国の高校生のノリなども楽しみながらサクサク読めます。
謎解き的には、まぁそんな軽めな感じです。
といっても、ピップは最終的にあつーーーくなり、場をちょっとだけ白けかけさせますが w
管理人きょまタローの超個人的な感想ですが、
役柄の名前と、本人の名前(本名)が頭の中でごちゃごちゃになり、
更にファーストネームとセカンドネームが入れ乱れ
コナーとジェイミーのレイノルズ兄弟、どっちが誰なのかすぐ忘れるということが頻発!!
普通の方なら1,2時間くらいで読めちゃいそうな内容に
なんと3日くらいかけ少しづつ読んいくという、サクサク楽しく読めなかったという事態に。
苦手なタイプの構成でした(アホなだけかもしれません) w