「パリ警視庁迷宮捜査班」ほんわりしたフランス版 Closer

パリ警視庁迷宮捜査班|ハヤカワ・ポケット・ミステリ、ソフィー・エナフ:著,山本知子,川口明百美:翻訳

「パリ警視庁迷宮捜査班」 ソフィー・エナフ:著 早川書房

ストーリー

六カ月の停職から復帰したパリ警視庁警視正のアンヌ・カペスタンは、新結成された特別捜査班を率いることを命じられる。しかし、あてがわれたオフィスは古いビルの一角。集められたメンバーは、売れっ子警察小説家(兼警部)、大酒飲み、組んだ相手が次々事故に遭う不運の持ち主など、警視庁の厄介者ばかり。アンヌは彼らとともに、二十年前と八年前に起きたふたつの未解決殺人事件の捜査を始めるが、落ちこぼれ刑事たちの仕事ぶりはいかに…「フランスの『特捜部Q』」と評されるコミカル・サスペンス、開幕!

引用: 「BOOK」データベース



プラス情報

著者:ソフィー・エナフ コスモポリタンのライター
フランスで15万部突破



読むネコポイント

フランスのシニカルでユーモア溢れる警察小説です。

読んでいてなんとなく頭に浮かんだのは

米ドラマ 「Closer」
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アメリカのケーブルテレビおよび衛星テレビ局であるTNTで2005年6月25日から2012年8月13日まで放送された刑事ドラマ

デンマーク人気の小説 「特捜部Q」
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特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)2020/7/7ユッシ エーズラ・オールスン

主人公の女性刑事は訳ありで、新しく特設された警察チームの主任に移動して来ます。

ボロいアパートメントの1室には、使わなくなった机や備品が置いてあり、そこがチームの始まりとなります。

集まって来たのは(と言ってもなかなか皆来ない)、揃いも揃って各部署から取り扱い注意で放り出された問題児。

キャリアのエリート街道を進んできたヒロインは、意外にもこれらの環境やメンツに辟易もせず、寛大に受け入れていきます。

それはもう淡々と。

そこにはおそらく、彼女が過去の事件で負った。トラウマなどが関係しているのでしょう。

推理の部分は、まあ少し単純すぎるきらいがありましたが、この小説はキャラが上手くまとまっているので良し、です。

変人揃いでガチャガチャしそうなところだけれど、上手くさらっと書いてあります。

主人公がクールで優しくて、影があり、同性目線で魅力的に感じました。




期待薄で読んだので、結構面白かったんです。

シリーズものになるんでしょうかね。

そうなると、そのうち似たようなドラマや小説から離れて、

新しい面白みなどが出る可能性があるので、追って読んでいこうかなと思います。

表紙も、内容にあっていて ◯ です。