「キュレーターの殺人」M・W・クレイヴン:著 早川書房
ストーリー
クリスマスイブ、切り取られた二本の指がパーティのプレゼントに混入、
更に、教会の洗礼盤に指が二本置かれる事件が立て続きに起きる。
共通しているのは“#BSC6”という謎の数字、そして引き続き第三の事件が、、
FBIも巻き込みながら、ポーとティリー、フランは犯人に導かれるように、イギリスのファーネス諸島へ。
さてはて、事件は解決出来るのか!?
プラス情報
M・W・クレイヴン
イギリス・カンブリア州出身の作家。軍隊、保護観察官の職を経て2015年に作家デビュー。2018年に発表した『ストーンサークルの殺人』で、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガーを受賞した引用: 出版社より
ワシントン・ポーのシリーズ
ストーンサークルの殺人 2020
ブラックサマーの殺人 2021
キュレーターの殺人 2022
グレイラットの殺人 2023
読むネコポイント
毎度ながら、管理人きょまタローは前説を確かめずに本を読むので、
本を開くまで”ワシントン・ポー”シリーズと知りませんでした w
厚みのある本だな、くらいに思って読んだところ、
「うわっっマジっすか?!」と歓喜しましたよ。
めちゃくちゃ楽しみにしていた第三弾です、カンブリア警察のワシントン・ポー&ティリー・ブラッドショーシリーズ。
でもって読んでみたところ、、
前作「ブラックサマーの殺人」が期待値が高すぎて「あれあれ〜??」と終わってしまったのと対照的に、
いやはや本作、1行たりとも目を離さずに読んでしまうほど、面白かったです。
今回の内容は、色々と込み入ってはいますが、文章がスッキリとまとまっており
大変分かりやすく読みやすい印象を持ちました。
ポーやティリーの面倒な性分の説明が入らず、分かっている前提で話が進んだからだと思われます。
ティリー(ギフテッド)は管理人きょまタローの脳みその分類でいうところでは、同じタイプだけに(もちろんあんな天才ではありません)
やっぱり応援し、感情移入せずにはいられないのでありました。
病理学者のエステル・ドイルもキャラかっこよかったですね。
今回は「ネットを通じて人を操る犯罪」がテーマで、ダークウェブや仮想通貨などが出てきます。
チャレンジという名の下に、相手を洗脳して犯罪を起こす『キュレーター』と呼ばれる暗殺者と、ポーが対峙します。
場面は二転三転しつつも、ポーの信念とティリーの論理性によって、ストーリーがぐらつく事なくワクワクしながら読み進みました。
ポーの直感とティリーの分析力はめちゃくちゃ相性がいい上に、
相手を信頼し合っている感じが微笑ましい♡
このシリーズが人気が出るのも納得です!!
英国では四作目、五作目も出ているそうだし、スピンオフ作品もあるそう。
しばらくはワシントン・ポーのシリーズを堪能できそうなので、ただただ追いかけていくのみです!!