「パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー」1ソフィー・エナフ:著 早川書房
ストーリー
アンヌ・カペスタン警視正率いる特別班に、新たな殺人事件が舞いこんだ。被害者はパリ司法警察の元警視正で、捜査は捜査介入部、刑事部との三つ巴に。さらにこの被害者、アンヌの元夫の父親だった…!捜査を進める特別班はプロヴァンス地方の村とリヨンで起きた二つの未解決殺人事件に辿り着く。これらの事件を繋ぐ因縁とは?他部局よりも先に事件の真相に迫れるのか?自らを近世の銃士と信じ、パリの街中でポニーを駆る新メンバーも登場。パワーアップ、スピードアップした特別班の名捜査をご堪能あれ!
引用: 「BOOK」データベース
プラス情報
ソフィー・エナフ
フランスのジャーナリスト、作家、英仏翻訳家。コスモポリタン・フランス誌の名物ライター
シリーズ前作
読むネコポイント
パリ警視庁の変わった(問題を抱えた)人大集合の班、迷宮捜査班シリーズの第2段です。
班長は元エリート街道まっしぐらであった女性警視”カペスタン”。
美人で頭もよく、超ハンサムな夫がいて、、誰しも妬んでしまいそうな彼女だったが
ある事件をきっかけに、降格、離婚とすべてが狂いはじめます。
左遷で回された、厄介者の集まりであった捜査班を率いていくうち
メンバーの生き方や個性、それぞれの事情など含め他繋がりが、
カペスタンには居心地の良い絆と居場所になっていきます。
そんなシリーズの第二段は、カペスタンの元夫の父親、
警視庁のお偉いさんであった元義父が殺されたことによりスタートします。
地方で起きた殺人との繋がりが見えてきたことで、連続殺人事件に発展。
元コメディアンの元夫ポール(ロバート・レッドフォード似)とカペスタンは事件により最接近
しかしポールが事件の加害者なのでは
いやいや、迷宮捜査班にも限りなく事件に近いメンバーが浮上
などなどで、カペスタンの心は揺れ動きます。
フーリガンによる暴動に巻き込まれたり、ポールに愛を打ち明けられたりと大忙しです。
テンポもよく、メンバーの個性もバランスがよく、サクサクと読み進められるライトな推理小説です。
個人的にはメンバーの中では「ダクス」(PCオタクで忖度が苦手)に思い入れが。
運営者きょまジローとおんなじ気質ASD気味です w