「生者と死者に告ぐ」”刑事オリヴァー&ピア”シリーズ7は読み応えあり

「生者と死者に告ぐ」 ネレ・ノイハウス:著 東京創元社/創元推理文庫

ストーリー

ホーフハイム刑事警察署の管轄内で、犬の散歩中の女性が射殺された。80メートルの距離から正確に頭部を狙撃されたのだ。翌日、森に建つ邸宅で、女性が窓の外から頭を撃たれて死亡。数日後には若い男性が心臓を撃ち抜かれた。そして警察署に“仕置き人”からの死亡告知が届く。被害者たちの見えない繋がりと犯人の目的とは。刑事オリヴァーとピアが未曾有の連続狙撃殺人に挑む!

引用: 「BOOK」データベース

プラス情報

【 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ 】
深い疵 2013/02/27
白雪姫には死んでもらう 2013/5/31
悪女は自殺しない 2015/06
死体は笑みを招く 2016/10
穢れた風 2017/10/20
悪しき狼 2018/10/31
生者と死者に告ぐ 刑事オリヴァー&ピア・シリーズ (創元推理文庫) 2019/10/31

      

読むネコポイント

ドイツの人気刑事、オリヴァー&ピア シリーズ第7弾です。

フランクフルト、ドイツの中央に位置するのどかな田舎、ホーフハイム刑事警察署の

主席警部のピア(女性)と、その上司で貴族の(でも資産はありません)オリヴァー(男性)、このペアのバランスの良さがこのシリーズの人気の要だと思います。

今回は、脳死や臓器提供などの重いテーマを元に起きる、連続殺人事件。

「仕置き人」と名乗る犯行声明から、犯人は正義を行なっていると主張します。

殺されていくのは、罪を犯した人物の近親者(母、妻、息子)である不条理。

懸命の捜査でも証拠が見つからず、ただただ制裁が続いていく中

自信過剰の助っ人?!プロファイラーのネフや、ピアの妹キム(司法精神医)が新たに捜査に参入します。


600ページに及ぶ長編、文庫の文字が小さい、ドイツ人の名前に馴染めない、構成が複雑、登場人物が多すぎる

これら、すごいマイナス要素にも関わらず、一気に読めます。読めるんです!

犯人が誰かさっぱりわからない、でも一点の曇りなく矢継ぎばやに犯行が続いていく、

ネフやカロリーネ(事件関係者)が独自の調査を進め捜査を撹乱する、

それらの要素でグイグイ内容に引き込まれていくんですね。

読み終わったあとはぐったりしましたが (笑)

ピアとクリストフが結婚し新婚旅行にいくはずだったのですが、そんな経緯も織り交ぜられているので、内容が散ってしまいそうなものなんですが

あか筆者の力量が高いんでしょうね。読めちゃいます。

がっちりミステリーを読みたい人に、オススメです。