「汚名 上下」 マイクル・コナリー:著 講談社
ストーリー
サンフェルナンド市警の予備刑事として未解決事件捜査に当たっているハリー・ボッシュ。
30年ほど前にボッシュが担当した事件が再審が開かれることになる。
連続殺人犯プレストン・ボーダーズにとって有利になる、新証拠が発見されたのだ。
昔の信頼しあったパートナー、ルシア・ソトがその担当のため、ボッシュとしては複雑だ。
リンカーン弁護士、ボッシュの異父兄弟であるミッキー・ハラーにボッシュは相談するが、ボーダーズ事件の真相はいかに?!
並行して、薬局で残忍な銃殺事件が起こりその背景には大きな組織が見え隠れする。
組織のアジトを突き止め、親玉を逮捕する証拠を手に入れるため、薬中毒者に扮しボッシュが潜入捜査につくことに。
プラス情報
マイクル・コナリー
Michael Connelly:1956年生まれ。LAタイムズ元記者。代表作としてはボッシュ・シリーズ、リンカーン弁護士シリーズ
ボッシュ・シリーズはAmazonプライムビデオでドラマ化 【BOSCH / ボッシュ 】
リンカーン弁護士シリーズは映画化 リンカーン弁護士 (字幕版)
古沢 嘉通
コナリー作品の多くを翻訳
読むネコポイント
マイクル・コナリーの新刊です。ボッシュシリーズはずっと読み続けています。
今回は、読み進むうちに「あれ?これ知っているぞ」とデジャブー状態に。
AmazonPrimeビデオ 【BOSCH / ボッシュ 】 シーズン5
をつい最近見たばかり! 先にドラマでみてしまっていたんです!!
いやいやいや・・・ やっちまいました。
できれば本専攻で読みたい派でしたが、意外なメリットもありました。
ドラマで分からなかった部分やなんとなく流してしまっていたところなどが、
文章で補強され、新鮮な感覚で読むことができました。
ドラマも良し、本もよし、どちらも面白いボッシュシリーズ。
今回は、サンフェルナンド署で居場所を獲得したボッシュに、災難が降りかかります。
過去の事件で、証拠捏造をし間違った犯人を挙げたのではないかと再捜査の審問が開かれることに。
申し立てをしている弁護士と犯人であるボーダーズは限りなく怪しいですが、その証拠が掴めない。
周りからの汚職警官のレッテルを貼られそうになる中、別の事件が勃発。
ドラッグ絡みの組織的犯罪であることが見えてきて、ボッシュは劣り捜査員として組織に潜入しなければならなくなります。
全く違う事件が並行して進み、ボッシュはやっぱり大変です。
ミッキーが潤滑油となりいい味出しています。ちゃんと活躍もします w
ボッシュは相変わらず危なっかしい橋を渡りっぱなし
歳をとってもちっとも妥協しないところが、まさしくこのシリーズの真髄です。
ストーリーの最後には次への伏線が、、 次の作品が待ち遠しいです。