「特捜部Q―カールの罪状―」ユッシ・エーズラ・オールスン:著 早川書房
ストーリー
それはデンマークで22年前に起きた、自動車修理店の火災から始まった。
事件の被害者親子に想いを馳せるコペンハーゲン署の殺人捜査課課長マークス・ヤコプスンの要請で
未解決事件を追う、カール・マーク率いる特捜部Qが捜査を再開した。
カール、ローセ、ゴードン、そしてアサドが手がかりを追うが、
新型コロナウィルスによるロックダウンの中、なかなか点と点が線に結び付かない。
一方、過去のステープル釘打機事件の重要参考人になってしまったカール
事件に肉薄しながらも、警察から逃げなければならない窮地に立たされる。
シリーズ完結編、特捜部Qが連続殺人事件の解明に挑む最終章の前編。
引用: 「BOOK」データベース
プラス情報
特捜部Q―檻の中の女―特捜部Q―キジ殺し―
特捜部Q―Pからのメッセージ―
特捜部Q―カルテ番号64―
特捜部Q―知りすぎたマルコ―
特捜部Q―吊された少女―
特捜部Q―自撮りする女たち―
特捜部Q―アサドの祈り―
映画化もされています!!
読むネコポイント
シリーズ第9段目、ついに「特捜部Q」シリーズも終わりに近づいています(泣)
管理人きょまタローは、事前に情報を入れず本を読むので、もちろん知らなかった、、
でも終盤に近づくにつれ、 あれあれ??
カールのこれまでの最大のトラウマの「ステープル釘打機事件」が動き出したまま続編に行くの?
ち、 ちがーーーーう!!!!
シリーズ自体が、特捜部Qが、終わっちゃうんだ
と、気がづいた時の衝撃たるやなかなかのものでした。
おかげで、大変スリル満載だった本編のラストが、ややぼやけてしまいましたよ(涙で) w
さて、今回はカールの唯一の味方、ヤコプスン捜査課課長が過去忘れられないでいる事件
「自動車修理工場で起きた火災事故」から始まります。
不可思議なことに、ただの火災とは思えない現象、
少し離れた場所に塩が盛られていた、、このことが引っかかっている模様。
息子を失った悲しみの母親の姿が瞼に焼き付いたままのヤコプスンは、カールにこの事件を託します。
カールは現在モーナと事実婚状態で、かわいい娘にくびったけ、幸せなプライベートを過ごしており
ちょっと前まで、家族運が悪く強烈な個性の人々に囲まれて
文句垂れ流しだったおじさんで、荒んだ生活だったのが嘘みたいです。
でも、このシリーズではそんなことが続かないよね w
そーです、カールはステープル釘打機事件で重傷をおった被害者だったはずが、
沢山んの証拠が新たに続々見つかり始め、あっという間に事件の容疑者になってしまいます。
がんばれ世界の不器用なおじさん刑事!!
きょまタローは、刑事ヴァランダーシリーズなどのおじさんが困って右往左往しながら頑張る姿が大好物です。
正義とは何か、悪とは何か、永遠のテーマではありますが、本作ではそれを考えさせられます。
真面目すぎるのもなんですね・・・。
さてはて、個性激しい「特捜部Q」のメンバー、普段はバラバラですが、カールの窮地には団結します。
アサド、ローセ、ゴードンはどうにかして秘密裏に捜査を続け最後には!!!
そして、次作はどうなるの!?!?
年内に刊行予定らしいですよ。
2024年くらいでしょうか、日本発売は。
待たれますね〜 ちょっと寂しいのですけど