「暗殺者の献身 上下」マーク・グリーニー:著 ハヤカワ文庫
ストーリー
南米ベネズエラ、CIA超極秘契約工作員ロマンティックことザックが捕らえられ刑務所に投獄される。
重度の感染症の治療中であったCIA超極秘契約工作員グレイマン(コート・ジェントリー)だが、
多発する情報員失踪の真相究明に当たるため、ベネズエラ、ドイツ ベルリンと、陰謀の渦中に飛び込む。
アメリカ、アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、ロシア、ドイツ、を巡ってそれぞれの思惑や画策が絡み合い
アメリカとイランの戦争を企むイスラム教スンニ派の陰謀が浮かび上がるが。
全ては愛するゾーヤのためにグレイマンが奔走する。
プラス情報
マーク・グリーニー著
暗殺者の屈辱 上下
暗殺者の回想 上下
暗殺者の献身 上下
暗殺者の悔恨 上下
暗殺者の追跡 上下
暗殺者の潜入 上下
暗殺者の飛躍 上下
暗殺者の反撃 上下
暗殺者の復讐 上下
暗殺者の鎮魂
暗殺者の正義
暗殺者グレイマン
(出版年月が新しい順)
読むネコポイント
今回のグレイマンことコートランド・ジェントリーのテーマは 「愛」 です。
重い感染症が治っていないにも関わらず、体を張ったベネズエラの任務につくのも
その任務から派生したドイツへ自ら飛び込むのも、
飛び込んだ先のベルリンで、命を狙われたり、同じ極秘工作員の見張りをしながら
ヤキモチを焼いたり、自担打踏んだり、から回ったりするのも
ぜーーんぶ「ゾーヤ」のためです。
まさしく「暗殺者の献身」なのです。
もう本作にはゾーヤを「愛している」と、書いてあります。濁してません。
いじらしいぞ、、 ジェントリー 涙
あぁ〜ー 好きだわグレイマン、と思わずにはいられません。
今回の舞台は南米から始まり、ドイツが舞台となります。
そのドイツでUAE情報局、イラン、アメリカの工作員や非工作員、傭兵などが暗躍しテロで人が沢山死ぬ事態に。
本当の首謀者と目的は何のかを暴くため、CIA超極秘契約工作員ゾーヤ、グレイマン、ロマンティックことザックが大忙し。
最後の最後には、CIA超極秘契約工作員(ポイズン・アップル・プログラム)を首謀したCIAのハンリーが
降格の上ニューギニア支局へ飛ばされることになり、グレイマンは再びCIAの正規の敵とみなされ、終了。
哀しすぎるぞ 涙(2回目です)
両思いであるにも関わらずゾーヤとの見込みのない愛は今後どうなるのか。
チームの連携が抜群に整ってきたにも関わらず、極秘契約工作員はこれから敵味方に分かれていくのか、、
ゾーヤとジェントリーを暗殺しようとした CIAのハンドラースーザン・ブルーアとの関係は、、
次の展開も目が離せませんです。
次作も楽しみな限りです。