「青雷の光る秋 」はシェットランドの情景が浮かぶ警察ミステリー

「青雷の光る秋」アン・クリーヴス:著 創元推理文庫

ストーリー

英国の北の果て、シェトランド諸島のペレス警部によるシリーズ。
故郷であるフェア島へ、偶然帰っていたペレス警部と恋人フラン。嵐が直撃し交通が途絶したフェア島の中、島のフィールドセンターの職員アンジェラが殺される。
単身捜査を開始した警部だが、奮闘むなしくついには第二の殺人が続き・・
現代英国ミステリ「シェトランド四重奏」最終章。



オススメポイント

なんといってもシェットランドの独特の雰囲気が味わえるところです。イギリスとはいえ遠く離れているので北欧の影響も受けています。
平らで隣の島が見えるような地形、海に囲まれ天候が変わりやすく、寒さと豊かな自然に囲まれた、牧歌的な島。
モコモコで編みの複雑なシェットランドセータが有名です。

最後にとんでもないことが起きます。最終章ではありますが、新しいペレス警部シリーズが続きます。

次の展開が楽しみです。



プラス情報

大鴉の啼く冬 シェトランド四重奏
白夜に惑う夏 シェトランド四重奏
野兎を悼む春  シェトランド四重奏
春雷の光る秋 シェトランド四重奏
水の葬送 ペレス警部シリーズ
空の幻像 ペレス警部シリーズ
(出版年月が古い順)

水の葬送、創元推理文庫2015/7/19アン・クリーヴス:著,玉木 亨:翻訳

「水の葬送」は新たなペレス警部シリーズのはじまり

2020年2月3日


読むネコポイント

ペレス警部がね、暗いんですよ。そこがいいですね。哀愁が島の曇った感じと共にずっと漂っています。とはいえ、湿った感じではないのは、淡々としているからですかね。

執筆者が女性なのでペレスが素敵な感じなのは、良くわかります。
女性の描き方がリアルで、時々読んでいて重いところもあります。マウンティングとかが出てくるので。

推理自体は、劇的な展開ではありませんが、筋は通っているし、生活に密着しているのでリアリティがあります。
読んだ後にシェットランドをググって、風景が見たくなること請け合いです。行ってみたくなりました。