「暗殺者の回想 上下」マーク・グリーニー ：著 早川文庫
ストーリー
12年前のCIA特殊活動部地上班ゴルフ・シェラの一員として南アジアで戦った過去での出来事、
その情報を掴むために受けた仕事だったが。
コートランド・ジェントリーがパキスタン、インドを巡り、過去の事件と平行しながら陰謀を暴いていく。
CIAでの新人時代、淡い初恋、宗教と世界情勢、が絡み合ったアクションクライム。
シリーズ11作目。
プラス情報
マーク・グリーニー著
暗殺者の回想 上下
暗殺者の悔恨 上下
暗殺者の献身 上下
暗殺者の追跡 上下
暗殺者の潜入 上下
暗殺者の飛躍 上下
暗殺者の反撃 上下
暗殺者の鎮魂
暗殺者の正義
暗殺者グレイマン
(出版年月が新しい順)
読むネコポイント
楽しみにしているシリーズの一つ、グレイマン、、コート・ジェントリーシリーズです。
Netflixで映像化され、更に人気が高まっているのではないでしょうか。
ライアン・ゴズリング主演で、まぁ影のような存在をハリウッドスターが演じているのでちょっと無理はあるかもしれませんが
別物のエンターテイメントとして楽しめると思います。
さて、今回は11作目で、舞台はインドやパキスタン、イスラム過激派のテロと戦うグレイマンのお話です。
アフリカ大陸アルジェリアのトルコ大使館で、インドのブローカーから私的な仕事を受けたグレイマン。
現在は諸事情によりCIAから追われる身となり、フリー活動中です。
ハンドラーのブリヤンカ女子と簡単な任務を遂行しつつ、ジェントリーにはとある思惑がありました。
今回の件で、12年前に起きたテロ事件の手がかりが掴めたらと。
そこまで期待していなかったコートランドでしたが、とんでもない人物を目撃したことで
大きな大規模テロの存在を知ってしまう羽目に。
そして、グレイマンの真骨頂、
ハマっちゃったら解決まで命懸けでやるしかなくなっちゃう地獄へ。
どうなるジェントリー！？
がんばれ、コートランド！！
グレイマンは12年前、CIA特殊活動部地上班ゴルフ・シェラの一員「シエラシックス」、新人さんでした。
組織の一員として馴染めないコートランドと、チームのトップであるザック・ハイタワーの出会い、
狂信的な元SIS(パキスタン軍統合情報局)のムラド・カーンの諜報活動、
イスラム過激派、カシミール抵抗戦線、２重３重のスパイが錯綜。
CIAの組織の馴染めないジェントリーは、同じく少々浮いた存在である自閉症のCIA特殊活動部のジュリアと出会います。
彼女を面倒臭いと思っていたジェントリーでしたが、独特なユーモアや誠実で真面目な人柄
更に、二人とも抜きん出た才能の持ち主ゆえに周りから浮いている、似たもの同士であることで、次第に惹かれ合うように。
気持ちを確かめ合った二人でしたが、緊急出動によりお互い厳しい任務へ。
いやぁーー
泣いちゃいましたよ、不覚にも。
淡すぎるお二方の、純粋な恋心に。
サイト管理人きょまタローは、ジュリアと同じ自閉傾向があります。プロフィール
なので、ジュリア（あんなに有能ではありませんが）をみてて、凄く「分かるは〜〜」ってところが多く、
更にコートランドみたいな不器用で正義感の強い人の優しいところが大好きです♡
今回の【 暗殺者の回想 上下 】はストーリー展開政治情勢も込み入っている割に、非常に読みやすく
ジェントリーの個人的な過去なども読めて大変良い一冊でございました！！
シリーズ12作「Burner」2023年2月リリースとのことで、楽しみです。
