「アニーはどこにいった」C.J.チューダー:著 文藝春秋
ストーリー
妹アニーに起きた忌わしい出来事が再び起こる。そう告げる不吉なメールでぼくは故郷に呼び戻された。ぼくの前任の教師は、「息子じゃない」という血文字を残して息子を惨殺したのち、自殺したという。その血文字にこめられた真意を、ぼくは知っている。8歳のアニーが姿を消したのは、25年前、ぼくが友人たちとともに探検に行った鉱山跡の洞窟でのことだった。あの夜、あそこで恐ろしいことが起きた。そしてそのあとアニーにもっと恐ろしいことが起きたのだ…。過去の忌まわしい記憶と、現在の忌まわしい事件。友人の不可解な自殺。惨劇の家で起こる怪異。封印した恐ろしい記憶。それらがすべて明らかとなり、ひとつになるとき、恐怖に満ちた真相が姿をあらわす!ホラーの恐怖とミステリの驚愕を見事に融合させた新鋭の傑作ホラー・ミステリ。
引用: 「BOOK」データベース
プラス情報
チューダー,C.J.
イギリス、ソールズベリー生まれ。声優やコピーライター、犬の散歩代行などの職を経て、30代なかばから作家を目指す。2018年のデビュー作『白墨人形』は、イギリスで9つの出版社による争奪戦が行なわれる話題作となる引用: BOOK著者紹介情報より
白墨人形 (日本語) 単行本 – 2018/5/28
読むネコポイント
ホラーテイストとミステリー要素の入った、ノスタルジックなお話です。
トマス・クックの記憶シリーズを彷彿とさせる、ねっとりとしたしつこさが
この作者 C.J.チューダー の味とも言えるのでしょう。
デビュー作「白墨人形」は、スティーブン・キングのお墨付き
そんなこともあり、題名のインパクト含め話題作となりました。
2作目の本作は、個人的には「ムムム・・」 ざんねんな感じでした。
寂れた炭鉱跡の街が舞台で、何かしらの過去を引きずった主人公の「僕」が
生まれ育った街に戻ってくることから始まります。
よくある感じです。
幼い頃に行方不明になる妹、その原因は如何に。
もしかしてこれでおしまい?って感じで、あまりミステリーのワクワク感はなく、
その代わりに、エピローグがしつこいくらい重ねられ(大した内容ではない)
まだ続くんかい?! と突っ込んでしまいました。
とはいえ、2作目は難しいですから、、、
今後長い目で追っていくだけの才能がある作者だと期待したいと思います。