【マンガ 自営業の老後 】はフリーランスの初級参考本

マンガ 自営業の老後、上田 惣子(著)2017/4/12

「マンガ 自営業の老後」 上田 惣子:著 文響社

ストーリー

フリーランスのイラストレータである著者が、アラフィフを境に仕事量の激減での収入ダウンにより、

これまで対応していなかった、お金について、今後について改めて考えるマンガ仕立てのエッセイ。

ハウツー本としても、フリーランスの税制度や、保険の見直し、生涯所得と支出計算方法、年金についてなどが

プロやセミプロのアドバイスとともに掲載されています。



プラス情報

上田/惣子
イラストレーター歴25年の53歳。これまで雑誌・書籍でお金関係のイラストやマンガを大量に描いてきたのに、お金まわりの知識とセンスが欠落しており、将来設計をしないまま50代に突入。事務手続きも大の苦手。でも〆切りは絶対に守るまじめな働きマン。共著に『マンガ 女のお金の超常識』『マンガ 読むだけでチョットよくなるあなたの英会話』『8歳からのお給料袋』(いずれもマンガ担当)などがある。同業者の夫と猫4匹と暮らす。ブログ「ハラいっぱいだよ困ったもんだ」http://ameblo.jp/nekonobitti/

引用: BOOK著者紹介情より




読むネコポイント

同じ境遇の方(フリーランスでアラフィフ、女性,猫好き)が書いているので、読むのにハードルが低かったです。

マンガなので、形式ばらず緊張せずに読み進めます。

制度やお金については、まず参考に出来るものもありました。

専門家が話す内容も、マンガなのでスルスルと入ってきやすい。

ただ、読み進むうちに、少し違和感が生まれてきたのですが、おそらくそれは

著者の経済状況がわかってきてからだと思います。

フリー同士の夫婦、子なし、猫4匹、東京23区に持ち家あり、数年前に乳がんの闘病(保険が300万円支給)

現在は、イラストの仕事は減ってきているが、体は元気。 

5000万円弱の一戸建てに住み、病気はしたけど保険は潤沢に降りて、仕事は減ったけど食うには困らず、

だけど老後が不安でしょうがない、ということなので、共感できない人も少なくないかもしれません。

全然不安じゃないのでは?! 少しお金にルーズなだけでは?! と



管理人はこの方のような年収はないですが、芯の部分、フリーランスの不安や、

女性が50歳前後になる悩みなどは言わずもがなで分かります。

フリーの、ライター、イラストレーター、コンサルタント、カメラマン、デザイナー、ITエンジニア、ミュージシャン、カフェ経営、ネイリスト、などのクリエイター系の人は、お金にどんぶり勘定的なところが多いのも事実です。

著者のように、貯蓄は2000万円あり、年金は未払い、なんてケースも周りに一人二人はいそうな気もします(無知ゆえの金銭バランス感覚が不均等なタイプ)。

個人事業主で、老後について考え始めるステップワン、

スタートとして読むのには敷居が低く、良いのではないかと思います。