「直観を磨く 深く考える七つの技法」 田坂 広志:著 講談社
ストーリー
あなたは自分の中に「天才」がいることに気がついているか。最先端量子科学が解き明かす天才の秘密。「もう一人の自分」と対話するとき直観と論理が融合した最高の思考力が生まれる。「考えが浅い」「勘が悪い」と言われるのはなぜか?一流のプロフェッショナルだけが知る、思考法・技法を伝授。
引用: 「BOOK」データベース
プラス情報
○運気を磨く~心を浄化する三つの技法~ (光文社新書)
●人間を磨く~人間関係が好転する「こころの技法」~ (光文社新書)
○すべては導かれている~逆境を越え、人生を拓く 五つの覚悟
●能力を磨く: AI時代に活躍する人材「3つの能力」
○未来を拓く君たちへ なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか (PHP文庫)
田坂/広志
1951年生まれ。74年東京大学卒業。81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。民間企業を経て、87年米国シンクタンク・バテル記念研究所客員研究員。90年日本総合研究所の設立に参画。取締役等を歴任。2000年多摩大学大学院教授に就任。社会起業家論を開講。同年シンクタンク・ソフィアバンクを設立、代表に就任。05年米国ジャパン・ソサエティより、日米イノベーターに選ばれる。08年世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Agenda Councilのメンバーに就任。10年世界賢人会議ブダペスト・クラブの日本代表に就任。11年東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任。13年「21世紀の変革リーダー」への成長をめざす場「田坂塾」を開塾。現在、全国から5600名を超える経営者やリーダーが集まっている。著書は90冊余引用: 「BOOK著者紹介情報」
読むネコポイント
論理的思考、ロジックだけでは初歩的でありもっと深く考える思考法がある、との出だしでスタートします。
そうか、気になるぞと読み進む。
論理的かつ直感的に、どちらも必要な場面で使い分ける必要がある、と。
そうだよな、と思いつつ読み進む。
「賢明なもう一人の自分」を育て、切り替えながら考える、と中盤。
客観視が大事ということか、と納得しつつ
「賢明なもう一人の自分」についての言及がやや長めで、集中が続かなくなってくる。
直感が凄まじい天才と呼ばれる人は「何かが降ってくる」とか「何かに繋がることで全てわかった」と言いがちだと、
それは「ゼロ・ポイント・フィールド」の存在と「賢明なもう一人の自分」が繋がったことを意味する。と、第一部が締め括られる。
あれ、なんか急に飛躍した? 哲学? スピリチュアル? 話が変わってきたような。
第二部では「賢明なもう一人の自分」と対話する方法、
第三部では「賢明なもう一人の自分」が現れる身体的技法、に進む、がもう読むのに疲れてきてしまいました。
わたしの理解力に限界が。
これって男性はハマりやすいかもしれませんね。
ざっと全体を読み返すと、女性の脳って生活する上で自然に第二部まではやっている気がします。生まれながらに。
特に仕事と家庭を両立させてる人は、理論と直感を常に使い分けてバランスとりながら暮らしてます。
それを、分析して文章に起こすと、この本のような感じになりそうだなと。
ただ、女性は主観が入り込みやすいのが問題点となるので、逆に考えると、感情や主観を抑えればクリアしていることになります。
男性は理論傾向が強いと言われていますので、直感を養おう、それには「賢明なもう一人の自分」を育てようということになるのかと。
第三部の、「ゼロ・ポイント・フィールド」と「賢明なもう一人の自分」の掘り下げは、言いたいことはわからないでもないんですが、
「ゼロ・ポイント・フィールド」の証明やそれと繋がる根拠はどこに?
魅力的な考えかもしれない、ファンタジーぽいけどそういうのがあるのも素敵だな、とは思います。
けど、にわかに信じられない、というのが正直なところです。
自己啓発本なのだろうか? 残念ながら私のやる気スイッチは入りませんでした。