「馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。」藤森 かよこ:著 ベストセラーズ
ストーリー
前作【馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください】で女性に愛のある叱咤激励を送った著者の続編。
コロナにより社会情勢や通念、人の心までもが変化し始めた今こそ、読んでおくべきメッセージ。
アフターコロナは今より厳しい時代がやってくる。
膨大な読書量を誇る著者の見解が、忌憚なく忖度なく綴られた本書。
残りの人生をどう進むのか、選択するのか?!
未来の自分のために是非読んでおきたい1冊です。
●コロナ危機による外出自粛のために雇用が収縮した分野は、女性を多く雇用していた。それも非正規雇用が多かった。だから、失職した非正規女性はデジタルスキルを身につけることが、今現在と近未来における稼ぐ道であるし、シンギュラリティ後の世界に適応できる道だ。・・・あなたが若ければ若いほど、「無用者階級」でいたくないのならば、その準備はしておいたほうがいい。・・・デジタル化をコロナ危機によって起きた災難とか、人類を脅かす現象だと決めつけず、積極的に関わっていかないと、未来は怖いだけのものになる。 (第13章「デジタル化の必要性を真に日本人が認識していないのが問題だ」より) ●これから自殺者も増える。失業者はもっと増える。労働者は、ほとんどみな非正規雇用の派遣になる。「終身雇用制度」というのは、歴史の一時期の慣習でしかない。そういう時代の変化、産業構造の変化がいっぱいまとめて起きるのが近未来だ。 どうか、この大変化の時代を生き抜いてください。その闘争の中にこそ、あなたの人生の尊厳がある。自分を「無用者階級」しないための、あなたなりの闘争を粘り強く続けるのならば、あなたは無用者階級ではない。
引用: 第15章「無用者階級になってたまるか! 」より
プラス情報
藤森かよこ
著述家。1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。福山市立大学名誉教授で元桃山学院大学教授。アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)引用: BOOK著者紹介
読むネコポイント
コロナによっていろいろ変化が起こりました。
本質がむき出しに、そして社会の停滞していたものがあらわになり、
それにより日本の政治に呆れ、それを選択してきてしまった自分の無関心さにも唖然とする始末。
リセット、悪いウミを出して、、なんて軽い対処じゃ無理そうです。
これから世界はずっと変わり続けるんだろうなぁと。
良い方向か悪い方向かわかりませんが
社会全体が迷走の時期に入って振り回され続けるんでしょう。
でも、この本を読んだ人、もしくは読もうかな?なんて考えている人は
免疫が出来て、ただただ奔走させられるようなことはないかもしれません。
事前に「構え」ておくのは大事です。
途中、陰謀説、宇宙人などムーのような(笑)話も出てきますが
それはそれでそのような説もあるのかな、、でもホントなのかもしれない、くらいな感じでスルーしました。
子供なんて本当は育てるのが面倒くさいのだ、とスッパリと今の世の中で言いにくい事を書いてあり
もちろんそれは、著者の主観ではなく、社会の流れや人の心理など理解した上の意見なので納得できる。
そんな具合でコロナ以後は社会は荒れる、変化のスピードが尋常じゃなくなる、
世界を牛耳っていると言われる一部の特権階級が、このままでは人類や地球はやばいと思い始めてるくらいに問題は深い、と書かれており
さて、それでは特権階級以外の地球の97%の「馬鹿ブス貧乏な私たち」はどうしたら良いのか、
自分のない頭なりに考えるきっかけ、示唆となりえる内容のほか、参考本なども紹介されています。