【刑事ヴァランダー/クルト・ヴァランダー警部シリーズ 】スウェーデンイースタの事件簿

「刑事ヴァランダー」 ヘニング マンケル:著 創元推理文庫

ストーリー

スウェーデン南端の田舎町イースタ署の刑事、クルト・ヴァランダー (Kurt Wallander) を中心に進む

警察小説シリーズ原作のイギリスのBBCドラマ。シーズン1〜4 前12話

スウェーデン作家のヘニング マンケルの警察小説「クルト・ヴァランダー」が原作で、

ドラマ主演と制作総指揮はケネス・ブラナー

熱血漢で仕事人間であり家族は二の次、根っからの刑事であるヴァランダー。

中年男性の孤独感や、スウェーデンの社会背景、現地ならではのローカルな雰囲気、

そして圧倒的な自然がドラマで描き出される。

全体を漂う物悲しさと共に、イースタ警察のメンバーが一丸となって事件解決に進んでいく。

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プラス情報

原作 著者:ヘニング マンケル
刑事ヴァランダーシリーズ
殺人者の顔 / リガの犬たち / 白い雌ライオン / 笑う男 / 目くらましの道  / 五番目の女 / 背後の足音 / ファイアーウォール/ 霜の降りる前に / ピラミッド / 苦悩する男 / タンゴステップ / 北京から来た男




読むネコポイント

故人ヘニング マンケル氏の作品(翻訳されている物)は、ほぼ網羅していた運営者きょまタローにとって

ヴァランダーやスウェーデンのイースタというものは、想像でしかありませんでした。

北欧のおじさん像、寒い国の下の方が地理的にどのような文化なのか、全然知らないゆえ

勝手な妄想がそれはそれは広がっておりました。

それがドラマで映像として見られるとわかった時、期待感はとんでもなく膨らみました。




ドラマの「刑事ヴァランダー」は1話が長いです。90分あるので、見応えたっぷり。

おまけに、大切にじっくりと見たので、全12話でしたが、2ヶ月ほどかけて堪能しました。

イースタはイメージ通り、自然豊かで森も海もある。そしてとても寒そう。

イースタ横のマルレの西にはデンマークが隣接していて、フェリーで行き来ができ、ヨーロッパの雰囲気が少しあります。

きょまタローは前説などは見ずドラマや本に入るタイプなので、ヴァランダーおじさんを

3話目くらいでようやく見たことある人だと気がつきます。

「もしかしてケネス・ブラナーじゃないの???!!!!」

めちゃくちゃ驚きました。おまけに制作総指揮もしているというではありませんか。

演技派で多彩なケネス・ブラナーがヴァランダーでほんとに嬉しく、2度美味しくドラマを味わえました。


ドラマは、シーズン3まで劇画タッチに描かれます。警察メンバーが苦悩の表情で捜査をし、

行き詰まり、ヴァランダーが激怒する、その背景に流れる音楽なども、昭和な感じでハードです。

それはそれで面白いですし、原作のどこか硬派なムードが再現されています。

シーズン4辺りからは、現代風なニュアンスが盛り込まれるようになり、ヴァランダーは中年から初老へ。

個人的には、バルト三国のラトビア舞台の 「リガの犬たち」 (シーズン3) が好きです。

ずっとラトビアも本を読んで妄想していたので、リガの想像以上の美しさに感激、ヒロインのバイバも綺麗でした。

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このシリーズは、ドラマ・原作共通に流れる「ヴァランダーおじさんのあがき」ジタバタ劇が魅力だと思っています。

ヴァランダーは心の中で葛藤しています。激怒した後は「なんであんなことを言ってしまったんだろう、もう直さねば」

砂糖いっぱいのコーヒーを飲み甘いものを食べた時は「腹が出てきているのも認めずみっともなく食べてしまった」

娘と口論した後は反省し、離婚した妻と上手く付き合えない自分にもどかしさを感じています。

それが、なんだか人間らしくて、見ていて愛らしくてしかたなくなるんですよね。

こういうおじさんて職場や親戚にも必ずひとりいます。

本人は大真面目で笑わすつもりは毛頭ないタイプ。周りから愛され慕われる中年おじさんです。

もちろん見事なクライムドラマでもあり、警察小説でもあるのですが、やっぱりなんだかんだ言っても

ヴァランダーの魅力で成り立っているシリーズではないでしょうか。

そして、現在 Netflixで、ヴァランダー刑事の若かりし頃を描いたドラマ

「新米刑事ヴァランダー」が配信開始されました!

NOネトフリなんですが、見たい〜