「ブスの自信の持ち方」 山崎ナオコーラ:著 誠文堂新光社
ストーリー
ブス本人は変わらなくていい!
社会が変わる!容姿差別は、気にする方が「気にしないように」と考えや容姿を変えるのではなく、加害者の方が変わる方がいいんじゃないかな。
被差別者が変わるんじゃなく、社会が変わった方がいいんじゃないかな、と書きました。引用:山崎ナオコーラ
オススメポイント
性別や差別(マイノリティ)に対して社会はどうすべきか?
自らを「ブス」であるとし、ブス側の意見をロジックで述べている本書。
プラス情報
読むネコポイント
潔いいのである。
気持ちが良いくらい論理的に「ブス」について、本書の内容は進んでいきます。そこにある「ブス」は名詞であり、概念ではありません。
マイノリティーに対し、社会は住みやすく生きやすくすべきだ、と書いてあり、発達障害グレーゾーンの運営者にも、共感できるポイントが沢山あります。
タイトルのインパクトからは想像できないほど、内容は堅いくらいしっかりしています。
「多様化を肯定する社会であるべきだ」というのは、もはやブス云々の話ではなく、成熟した社会を目指す上での志そのものです。
女性エッセイは苦手意識がありましたが、勉強になる1冊でした。