「今ひきこもりの君へおくる 踏み出す勇気」 吉濱ツトム:著
ストーリー
君の「生きづらさ」の正体とは…。そもそも、なぜ「ひきこもり」となってしまったのでしょうか。自分がダメ人間だから?甘えているから?はたまた親のしつけが悪かったから?いいえ、違います。その考えはいったん捨ててください。ひきこもりの多くは「発達障害」と関係しています。
引用:本書より
オススメポイント
自らがアスペルガー(発達障害 ASD自閉症スペクトラム)であり、壮絶な過去を乗り越えた経験を元に、現在38才で発達障害専門のカウンセラーをしている著者。
ホームレスや引きこもりからの脱出方法を、セオリーとして確立し、メタ認知や健康法など具体的に提案している本書。
発達障害でカウンセリングに訪れた発達障害者(及び家族)の様々なケースを紹介、対処とこれからの未来へ向けての展望が綴られている。
発達障害から二次症状として「引きこもり」に至る過程や、その現場から脱却に向けてのシステムは、説得力しかない。
現在、発達障害・引きこもりで悩んでいる当事者や家族には是非読んで欲しい本。
プラス情報
隠れアスペルガーという才能 (ベスト新書)
読むネコポイント
吉濱ツトムさんは、「隠れアスペルガーという才能」を読んで知りました。
丁度自分が発達障害グレーゾーンではないかと気が付いて、マイナスイメージの強い障害を、なかなか受け入れられなかった時です。
医療関係の人だと書けないことも、発達障害当事者ならではの言い切りで、ズバッと語ってくれているのが気持ちいいです。
サプリメントや食事(栄養素)療法を参考にしたところ、症状が実際軽くなったので、それ以来は食事(栄養)と体、心の繋がりは重要だと肝に命じています。
ただ、発達障害は人によって症状は色とりどりなので、全てが該当するとは限らないと思います。
こちらの本も、いいところをどんどん取り入れる気持ちで、当事者や周りの方は、参考書感覚で読んでみてはいいのではないでしょうか。