「発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート」困り事解決の糸口に

発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート2019/8/21ななしのうい著, 福西勇夫監修

「発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート」ななしのうい:著 ジー・ビー出版社

ストーリー

■発達障害の当事者によるリアルなノートを公開し、実物も掲載!
著者の「ななしのうい」さんは、夫と結婚して半年後に、発達障害(アスペルガー症候群とADHD)であることが判明。それからは日々、自身や夫婦の間に起きたトラブルの事例や会話、原因・対策についてノートに記録し、ツイッターにアップしています。ツイッターにアップしたノートの画像に対し、6万以上の「いいね」&2.5万以上のリツイートがつき、発達障害の当事者やその家族だけでなく、広く一般の方から多くの反響を呼んでいます。

■発達障害に関する既刊本との違い
発達障害の本は既に多くありますが、その殆どはざっくりとした事例を紹介するにとどまっていたり、具体的な原因や対策が書かれておらず、今一つ踏み込んだ内容には到っていません。その点、本書は発達障害の当事者が書いたノートを公開するという他にはない構成で、当事者ならではのリアルなエピソードや、監修者からのアドバイスがまとめられています。
また、本人のみの考え方や生き方で完結してしまい、周囲の人(パートナーや家族)との具体的な関わり方がわからないという難点があります。
そこで本書では、妻が発達障害という夫婦の立場から、二人のリアルな関わり方、ともによい関係を築きながら生きるための方法、夫が普段から気を付けていることや夫からの視点も盛り込んでいます。

引用: Amazon




プラス情報

ななしの/うい
ASD(自閉症スペクトラム障害)と、ADHD(注意欠如・多動性障害)を併発。結婚して半年後に発達障害であることが判明し、それからは自身や夫婦の間で起きたトラブルや原因・対策、メンタルクリニックでの治療記録などをノートにまとめて、ツイッターにて公開。ノート「発達障害の私が家事ができるようになるまでの話」を投稿したところ、人生で初めてバズる。発達障害の診断をきっかけに、自分自身と向き合い、少しでも生きやすくなるために日々模索している。まとめノート以外にも、自身の発達障害の治療記録「#メンクリ議事録」をツイッターで更新中

引用:BOOK著者紹介情報




読むネコポイント

運営書は発達障害グレーゾーンであり、この本の著者の女性と同じ、

ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー)の特性が強い傾向です。

既婚、子なしの環境も同じなため、共感する点が多かったです。
 
 
この夫婦はまだ若いのに ここまで客観的に自分たちを捉えていて、すごく偉いなと思います。

発達障害者は自分のことを客観視するのが極端に苦手です。

年齢も若く、良い意味で勘違いして生活を謳歌する世代にもかかわらず、そのような様子がいっさいありません。



お互い大切なのは、夫であり妻、なのが大前提。

好き同士の二人の信頼をベースに、関係性を強くする努力をしています。
 
 
直筆で、1案件(ほんの些細な言動)につきそれぞれの考え方、それに対する策、そして結果が記されています。

読みにくい箇所もありますが、ノンフィクションなので アリ です。

補う形で、専門家によるピンポイント形式の解説が載ってるので、わかりやすくまとまっています。

発達障害の著者は、色々考えます。

世の中と自分のズレに気がつき、メタ認知が始まったばかりだからです。

夫はそれを支えます。若いのにできている方で、驚きます。

カサンドラ症候群の心配もなさそうですし、心と体が健やかな男性であることがうかがえます。

あなたの隣の発達障害_2019/2/13本田 秀夫著

「あなたの隣の発達障害」本田 秀夫(著) で困りごとを解消しよう

2019年12月16日
本を読むと、発達障害ASD・ADHD(注意欠如・多動症)のあるあるから始まり、

旦那さんの記述からは、定型発達(普通の人)のそれの捉え方や考え方が分かり、比較ができます。

自分もASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー)の忖度のできなさから発してしまっている言動など、ひしひしと胸に来るものがあり、気をつけようと読後に思いました。

しかし、ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー)は、カミングアウトしている人も少なく(ADHDは有名人も多くカミングアウトしてます)、理解が進んでいませんね。

その特性ゆえに、実は非常にユニークな面も持ち合わせており(本人は全く意識してない部分)、そのような面がもう少しフューチャーされると、いいのになと思います。

例をあげると さ○なクン なんて愛されてるし尊敬もされてますよね(彼が発達障害かは不明ですが)。

海外でADHDやASDは、ジョークのネタにもなっていたりでオープンです。

世間に認識され、受け入れられているんですよね。


話が逸れましたが、この本からもわかる通り、日々暮らしていくだけで発達障害《ASD(自閉症スペクトラム/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》は大変です。

「ストレスなく、日々を健全につつがなく過ごす」

発達障害の人はこれが目標になっていきます。

「発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート」は、パートナーとの平穏な普通の暮らしのぞむ、ASD ADHD LD(学習障害)の方にオススメです。