「三つ編み」を読むと自分も明日から頑張ろうと思える

三つ編み2019/4/18 レティシア コロンバニ著, 髙崎 順子, 齋藤 可津子翻訳

「三つ編み」レティシア コロンバニ:著 早川書房

ストーリー

3人の女性の生きる道
インド、イタリア、カナダ

人種も生活スタイルも全く違う3人

ちょっとした問題を抱えてはいるけれど、それほどの問題じゃない
そういい聞かせていたはずが、、、

家族とは、女とは、生きることとは何なのか
3人の生き方がクロスする瞬間、感動が生まれる



プラス情報

第10回 新井賞受賞、全国図書館協会賞、グローブ・ドゥ・クリスタル賞(文学部門)、「ルレイ」旅する読者賞、女性経済人の文学賞、ユリシーズ賞(デビュー小説部門)、フランス・ゾンタクラブ賞、全国医療施設内図書館連盟賞、ドミティス文学賞




読むネコポイント

やはりですね、ベストセラーですので、たくさん書評は出てますよね
なので、気楽に主観で書きます。

例によって、前振りなし、ネタバレに目を一切通さず読みました。
先入観なしです。

何でこんな感じの進め方なんだろな?
ショートショート集だと思って読みはじめました。

インドの地方の現状はきついです。
不可触民ダリットの村で暮らすスミタと夫と娘の日常。




糞便を手で処理するという被差別民の仕事や、
地主の畑のネズミを捕獲し持ち帰って食料にする(それだけで生活)
という衝撃的な描写。

淡々と書かれています。

イタリアはシチリア半島のジュリア、
家族の絆の強いこの地方ならではの様子が伝わってきます。

ジュリアは初めて燃えるような恋愛をします。
決して祝福される結婚は望めない、
インドカシミールから迫害され逃げたきた難民、シク教徒の男性でした。

サラは高慢ちきなカナダのエリート弁護士。
全て自分でコントロール出来る、自分は選ばれた人間で、
望みは全て手に入れる権利があると思っています。


3人の女性、それぞれ、どこかしらに自分を重ね、
本にすっかりハマってしまいます。

文体のリズムが良く、どこか淡々としており、
フランス人著者のセンスですね。

題名「三つ編み」 は
女性3人の生き方が、それぞれのあみの1本を象徴、
3本が絡まることを意味するのか?

3つの国の女性はまぁ強いです。
というか、全世界のオンナはつよいんですね きっと。

女性は賢いし、無いのは
力(筋肉ね)や無駄なプライドだけな気がします。

表紙の絵を読後に見てあらためて
「きれいだな」
と思いました。

三つ編み2019/4/18 レティシア コロンバニ著, 髙崎 順子, 齋藤 可津子翻訳