「発達障害」と言いたがる人たち 香山リカ著/東京 SBクリエイティブ
ストーリー
「あなたは発達障害です」と言ってほしい人たちがいる。誤解を避けるために言っておくと、私は、実際に発達障害と診断を受けながら生活している人やその家族、その医療に携わる人たちや支援する人たちを批判するつもりはまったくない。そうではなく、その可能性は低いのに、「私は発達障害かも」と思う人が増えているという、医療の問題というより社会的な現象について取り上げ、その原因などを考えてみたい、というのが本書の目的だ。
Amazon 「発達障害」と言いたがる人たち より引用
オススメポイント
何か自分探しの末、病気だから自分はこれでいいんだ、と結論付けたい人が増えていて、そういう弱った人をターゲットにビジネスが展開しているのは、何故か。
精神科医の香山リカが現場の声を聞かせてくれているところがポイントです。
プラス情報
読むネコポイント
発達障害がビジネスになっている、というところが問題なのはわかります。
ただ、ビジネスにしている側は弱い人に漬け込んでおり、圧倒的に悪いのはそちら側。
「弱い人は自分を守って欲しい」という忠告をしているわけでもないし(どちらかというと責めている)、よく分からないのです。
何が言いたいのか。
タイトルにインパクトを付けて、興味をあおる感じもあるし(そんな場合は内容が優れていれば○なんですが)、どっちつかずの中身と感じました。
この方香山リカ氏は全般的にそうゆう商法な気がして、又かと言う感じも受けました。
ですが、生きづらさを感じて発達障害じゃないかと不安でいる受診前の人(少ない対象者かもしれませんが)にとっては、救いになるかもしれません。