「芋づる式に治そう! 発達凸凹の人が今日からできること」栗本啓司 浅見淳子:著 花風社
ストーリー
「自閉っ子、こういう風にできてます! 」を世に送り出して以来ずっと、「発達凸凹のある人たちの身体をラクにする方法はないか」「季節の変動に翻弄されやすい身体に打つ手はないのか」と探し続けてきました。その答えが、栗本啓司さんによって与えられました。 「発達障害を治そう」なんて言われたら「無理だ! 」と思うかもしれません。でもたとえば「この子は腰がふらふらしているから腰を育てましょう」といわれたら、それくらいならできそうな気がしませんか? そして腰が育てば、排泄がうまくいくようになります。排泄がうまくいくようになれば、落ち着きが出てきます。物事に取り組む準備が整います。そうやって「治しやすいところから治していく」ことは、今日このときからできるのです。そのためのカンタンワークが満載の一冊です。
引用: 出版社からのコメント
プラス情報
自閉っ子の心身をラクにしよう! 2014
読むネコポイント
発達障害に対しての、体からのアプローチ法が、栗本啓司氏 浅見淳子氏の二人の口語の対話式で紹介されています。
季節ごとに体は変化し、それに順応できない発達障害児は体調がおかしくなり症状が出る、というのは、なるほどなと思います。
発達障害児は体をほぐせなくて、カチカチになりがち。
季節の変わり目や暑い夏などは、自律神経が狂いがちな発達障害者には、とにかく辛いわけです。
そのために1年を通して取り組むべきことがあり、内容は季節ごとに違います。
お金や手間をかけることなくできることが、提案されています。
おそらく大人の発達障害者は、ヨガや気功、体幹を鍛えるピラティスなどで既に体のケアをしていたりすると考えられます(共通する動きなどが随所見られますので)。
子供にも出来る簡単な対処法が盛りだくさんですので、発達障害のお子さんを持つ、勉強熱心なお母さんが読むのに最適な本なのではないかと思います。