「ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方」ベティ・L. ハラガン:著 光文社知恵の森文庫
ストーリー
「ビジネスの社会では、単に誠実に務めることだけが全てではありません」―「ビジネスとはゲームである」と定義し、ゲームの基本ルールを知り、賢いプレーヤーとして目標にたどりつくための仕事のこなし方、お金、人間関係ほか、企業社会で生き抜くための秘訣を伝える。全国で100万部を超えるベストセラーとなった「働く女性のためのバイブル」。
引用: 「BOOK」データベース
プラス情報
ハラガン,ベティ・L.
25年にわたり企業で働いた後、ビジネスコンサルタントとして独立。主に企業社会の中での女性活用を専門分野とする。「Working Women」誌の人気コラムニストとしても活躍した。1998年没「BOOK著者紹介情報」
読むネコポイント
2020年の今から遡ること11年前に書かれたにも関わらず、全然遜色なく読める、と言いますか的を得すぎていて驚きです。
時代は変われど、そんなに会社内の流れは変わっていないんですね。
もう、生まれながらにして、会社の中で生きていくこと、の言わずもがなルールを理解している人には不要かもしれませんが、
女性は事務や補佐的な仕事をするのが当たり前であった昭和、平成前期生まれのビジネスウーマンや、
やる気も実力もあるのに、仕事が上手くいかない女性に、是非ともオススメです。
私事になりますが、ン十年前の話です。
服飾系学校を卒業し大手メーカに就職をして衝撃を受けました。
恐ろしく保守的で、新しいことなんて全く取り入れられる要素のない社風だったからです。
アパレルで、デザインや企画なのに公務員のような人ばかり、、
そして商談や会議は男性中心、その内容はぬるいものばかりで、事なかれで物事が進んでいきます。
会社でぬるく働く人らが何を考えてるのか理解できないまま退社します。
その頃にこの本に出会っていたら、と思わずに要られません。
会社というものは軍隊と似ており、その中で主流になるためには、土台をきちっと作り、忖度しつつチャンスに乗っかるまで、密かに努力する、
それをわかっている人しか、経営に関わるような出世は出来ない、と著者は教えてくれます。
ビジネスをゲームになぞらえています。
社会性のない自分の、目からウロコの内容としては、
真面目に努力して、人の分まで働くことでは出世できない。
仕事ができる人が出世するとは限らない。
縦社会の序列やルールを守りながら、会社が望むことを読み取りアピールする。
それらの理由と、具体的な策が、ケースごとに載っています。
もし、忖度が苦手、出世したい、会社に全然認めらてもらえない、男性の仕事の進め方が理解できない、など悩みながら働いている人(特に女性)がいましたら、絶対に損はありません!!
「ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方」を読みましょう。