「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」ベンジャミン・スティーヴンソン:著 ハーパーコリンズ・ジャパン文庫
ストーリー
一家は、オーストラリアでは有名な血筋、それも殺人事件が絡むいわく付きの家族だった。
9人の家族がそれぞれ秘密を持ち、怪しい。
ミステリー小説を書くハウツー本の作者である「ぼく」アーネスト・カニンガムは
謎を解き明かすことができるのか。
古典的なミステリを彷彿とさせる、正統派謎解きミステリー。
プラス情報
受賞歴のあるスタンダップコメディアンであり作家。デビュー作“Greenlight”はネッド・ケリー賞デビュー・クライム・フィクション部門最終候補となり、2作目“Either Side of Midnight”は国際スリラー作家協会賞のペーパーバック・オリジナル賞にノミネート。本作は自身3作目の著作となるが、27カ国での刊行が決定し、HBOでのドラマ化も決まるなど話題を集めている。これまでにブック・オブ・ザ・イヤーに8度ノミネートされた注目の作家で、コメディアンとしても変わらずに活躍しており、テレビ出演多数
引用: 本書より
読むネコポイント
タイトル「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」が面白そうだと引っ掛かり、手に取りました。
古典風の謎解きミステリーで、「ぼく」の目線で話が進んでいきます。
ぼくからみた事象や証拠をもとに殺人事件の謎を解いていくので、
読者も全て同条件でドキドキハラハラします。
謎解きに重きをおいたストーリは、古き良きアガサ・クリスティ作品のような感じです。
「ぼく」アーネスト・カニンガムは、兄マイケルの起こした殺人事件の検察側証人として証言したことから、家族からの爪弾き者。
癖の強い母から疎まれ、再婚相手の継父マルセロの連子であるソフィアと共に居場所がありません。
兄の元嫁ルーシは負債を抱え、頑固なキャサリン叔母夫婦、アーネストの元嫁(まだ離婚はしていない)エリンはあろうことか兄マイケルと恋人関係に、、、
とにかく登場人物が多い!!
過去に人を殺めてしまった事件をそれぞれ抱え話が錯綜し、こんがらがるこんがらがる、、
ですが、僕の語り口がシニカルで軽妙なおかげか、テンポよく進みます。
後半は怒涛の如く解決へ、と思ったらまだ続く、それぞれの登場人物がひっくり返しまくります。
第2弾が英語圏では出ているみたいなので、シリーズかなのかな?
早く読みたいですね!!